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ロバに乗るメシア(ゼカリヤ9:9−10)
고요한 2025-12-06 추천 0 댓글 0 조회 14

20251207日曜日本語礼拝


聖書:ゼカリヤ9:9−10

題目:ロバに乗るメシア

賛美:19、122、123

説教:高曜翰 牧師

場所:大阪中央教会

“シオンの娘よ、大いに喜べ、エルサレムの娘よ、呼ばわれ。見よ、あなたの王はあなたの所に来る。彼は義なる者であって勝利を得、柔和であって、ろばに乗る。すなわち、ろばの子である子馬に乗る。 わたしはエフライムから戦車を断ち、エルサレムから軍馬を断つ。また、いくさ弓も断たれる。彼は国々の民に平和を告げ、その政治は海から海に及び、大川から地の果にまで及ぶ。”

‭‭ゼカリヤ書‬ ‭9‬:‭9‬-‭10‬ 口語訳‬

1。この世の王

①アレクサンダー大王(BC356−BC323)

 ❶マケドニア人。精神的にはギリシャ人。

 ❷10年で、当時の支配者ペルシャを征服し、大帝国を築いた。

 ❸西はエジプト、東はアフガニスタンまで征服し、パキスタンまで進出。

  ※軍隊の墓場アフガニスタンを征服したのは歴史上、彼とチンギスハンのみ。

②父フィリッポス二世

 ❶マケドニア人を野蛮だと見下していた他のギリシャ人たちを征服。

  ※マケドニア人はヘラクレスの子孫だと主張し、オリンピックにも参加していた

 ❷1500年間最強の軍隊と戦術を編成した(マケドニア人中心+ギリシャ人)。

 ❸大王の死後、国が4つに分裂したが、ローマの時代まで不安定な世界になった。

  ※アレクサンダーはバビロンの復興を目指したが、バビロンで病死。

2。本文解説

①ゼカリヤ書

 ❶前半の1−8章はBC520年頃。

  ⑴帰還民が様々な妨害で、神殿再建を諦めていた時。

  ⑵現在の状況に対する励ましの言葉。

 ❷後半の9−14章はBC500−480年頃。

  ⑴預言者たちの励ましを受けて、神殿再建をした後。

  ⑵未来に対する預言。

②神の与える裁き(9:1−8、11−12)

 ❶ハデラク、ダマスコ、ハマテ、ツロ、シドン:アラム人国家

 ❷アシケロン、ガザ、エクロン、アシドド:ペリシテ人国家

 ❸エルサレムは守られる:イスラエル人国家

③神の武器?(9:13−15)

 ❶ギリシャ人:元々はヤワン人と呼ばれた。ヤペテの子供(創世記10:2)。

 ❷アレクサンダーが率いるギリシャ人が神の武器として用いられた。

 ❸実際、アレクサンダーはエルサレムに手を出さなかった。

  ※エルサレムの祭司「あなたは世界を征服する「ギリシャの王」である」(ヨセフスより)

“わたしがこれを考え、見ていると、一匹の雄やぎが、全地のおもてを飛びわたって西からきたが、その足は土を踏まなかった。このやぎには、目の間に著しい一つの角があった。 この者は、さきにわたしが川の岸に立っているのを見た、あの二つの角のある雄羊にむかってきて、激しく怒ってこれに走り寄った。 わたしが見ていると、それが雄羊に近寄るや、これにむかって怒りを発し、雄羊を撃って、その二つの角を砕いた。雄羊には、これに当る力がなかったので、やぎは雄羊を地に打ち倒して踏みつけた。また、その雄羊を、やぎの力から救いうる者がなかった。 こうして、その雄やぎは、はなはだしく高ぶったが、その盛んになった時、あの大きな角が折れて、その代りに四つの著しい角が生じ、天の四方に向かった。”

‭‭ダニエル書‬ ‭8‬:‭5‬-‭8‬ 口語訳‬

④メシアの与える平和(9:9−10)

 ❶アレクサンダー大王は馬(力の象徴)に乗ってくる。愛馬:暴れ馬ブケパロス

  ⑴力で勝利を得て、剣をもって国々を支配する。

  ⑵エリート集団の力の溢れる王の国。

  ⑶平和がエジプトからパキスタンまで広がるが、わずか10年で4つに分裂。

 ❷メシアは子ロバ(平和の象徴)に乗ってくる。母ロバでなく子ロバ。

  ⑴義で勝利を得て、言葉をもって国々を支配する。

  ⑵弱い者に救いを与える、愛の溢れる神の国。

  ⑶その平和は地の果てまで続き、そして永遠に続く。

 ❸イエスのエルサレム入城で成就(マタイ21:5)。

  ⑴イエスは「ロバの背に乗る王」としてやってきた。

  ⑵力の剣で、イスラエルをローマから解放するのではない。

  ⑶愛の十字架で、過去現在未来の全ての人々を死から解放した。

3。どちらを選ぶ?

平和に必要なものは力か?愛か?

“「いと高きところでは、神に栄光があるように、地の上では、み心にかなう人々に平和があるように」。”

‭‭ルカによる福音書‬ ‭2‬:‭14‬ 口語訳‬

 ❶真の平和とはアレクサンダーが剣でつくろうとした政治的安定ではない。

 ❷神との関係が回復されることによって作られる心の平和

 ❸平和に必要なのは人の力ではなく、神の愛である。

  例)イエスは羊飼いたちに囲まれて飼い葉桶で生まれた。=力は何もない状態。

②では、私たちはどう応答すべきか?

 ❶クリスマスは“ただ嬉しい日”ではなく、「どちらの王を迎えるのか」を選ぶ日

 ❷力で全てを解決しようとする王(アレクサンダー的生き方)か、

  愛と義で弱い者を救おうとする王(キリスト的生き方)か?

 ❸ゼカリヤの呼びかけ「大いに喜べ…見よ、あなたの王が来る。」(ゼカ9:9)

イエスキリストを王として迎えるなら、今日、次のように決断しましょう。

4。適用

①力ではなく、キリストの平和を求めましょう。

 ❶私たちはつい「力」で平和をつくろうとする。

  ⑴言葉で勝とうとし、主張で勝とうとし、人を支配して平和を得ようとする。

  ⑵しかしイエスは、「柔和な王」「ロバに乗る王」として来られた。

 ❷どのようように生きる?

⑴あなたの家庭に、会社に、教会に、キリストの平和を運ぶ者になっているか?

⑵それともアレクサンダーのように「力で勝とう」としていないか?

②自己中心の王座を明け渡し、イエスを王として迎える

 ❶アレクサンダーは自分こそ王だと世界に示した。

  ⑴しかしイエスは、王であるにも関わらず、へりくだりの中で来られた。

  ⑵私たちの心の中にも、「自分が王でいたい」という思いがある。

 ❷しかし、クリスマスとは、心の王座をイエスにお返しする日

  ⑴神様に判断を任せ、感情をゆだね、計画や時間をゆだねているか?

  ⑵それとも自分の思い通りにならずに怒っていないか?

③イエスの平和を“地の果てまで”運ぶ使命を受け取る

 ❶イエスは、私たち一人ひとりを、その平和を広げる器として召している。

例)家族への一言の励まし、職場での小さな親切、許しを選ぶ決断、福音を伝える勇気

 ❷大きな国を剣で征服したアレクサンダーではなく、小さな心を愛で征服するイエス

  のように、私たちも「平和を伝える者」として遣わされている。

 ❸平和は、力による勝利ではなく、神にゆだねる心から流れてきます。

5。まとめ

①クリスマスに来られた王に応答しましょう。

 ❶クリスマスは、力の王ではなく、愛と義の王が来られた日です。

②その王を迎える者として、次の3つを今日決めましょう。

 ❶力ではなくイエスの平和に生きること

 ❷心の王座をイエスに明け渡すこと

 ❸平和を地の果てまで伝える器になること

ロバの子に乗って来られた王は、今、私たちの心にも静かにやって来られます。 

 ❶この王を、クリスマスの日に、喜んで迎えることができるようにしましょう。 

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