20251207日曜韓国語礼拝
聖書:ゼカリヤ11:12−13
題目:銀貨30枚で売られるメシア
賛美:116、118
説教:高曜翰 牧師
場所:大阪中央教会
“わたしは彼らに向かって、「あなたがたがもし、よいと思うならば、わたしに賃銀を払いなさい。もし、いけなければやめなさい」と言ったので、彼らはわたしの賃銀として、銀三十シケルを量った。 主はわたしに言われた、「彼らによって、わたしが値積られたその尊い価を、宮のさいせん箱に投げ入れよ」。わたしは銀三十シケルを取って、これを主の宮のさいせん箱に投げ入れた。”
ゼカリヤ書 11:12-13 口語訳
1。世代間ギャップ
①スマホネイティブ
❶スマホと共に成長した世代(2010〜)は、苦労せずスマホの利便性を味わえる。
❷それ以前の世代は、スマホの利便性を味わうが、苦労する部分が多く十分ではない。
❸スマホネイティブの問題は、当たり前で感謝がなくなりやすい(例:国際電話)。
→だから、歴史を学び、過去の人々の苦労を知る必要がある。
②平和ボケ世代
❶戦争のない時代に生まれた世代は、遮るものなく心から平和を味わえる。
❷戦争時代の世代は、平和に感謝するが、心から平和を味わいにくい。
例)危険に敏感に反応する、平和を失う不安がある、心の痛みが残っている
❸平和ボケ世代の問題は、当たり前で感謝がなくなりやすい。
→だから、歴史を学び、戦争の悲惨さを知る必要がある。
③クリスチャン2世
❶クリスチャンの家庭に生まれた世代は、キリストの平安を心から味わえる環境下。
❷そのため、キリストの平安を当たり前に考え、感謝しにくい。
❸だから、犠牲の上に成り立っている平和であることを、知る必要がある。
→だから、聖書を学び、キリストの犠牲について知る必要がある。
2。本文解説
①歴史的背景(BC500−480)
❶帰還民が様々な妨害を乗り越え、預言者たちの励ましを受けて、神殿再建をした。
❷しかし、将来再び起こる堕落と破滅について、神様は人々に伝えたい。
❸神様は劇を演じさせることで、ゼカリヤに視覚的に理解させようとしている。
②大災害発生(1−3)
❶神様が国が滅びる幻を見せている。
❷レバノンの杉や糸杉の木が燃え、バシャンの樫の木も倒れる。
❸悪い羊飼い(=悪い指導者)が嘆いている。
③「良い羊飼い」の役割を与える(4−6)
❶神様「滅びに定められた羊の群れ(=民)を導きなさい。」
❷羊を買う者が羊を殺すが、売る者は儲けて喜んでいる状況。
❸神様はすでに言う事を聞かない羊飼いと羊を憐れむ事をやめ、放置している。
④ゼカリヤの苦悩(7−11)
❶「恵み」「結び」の2つの杖を取って悩む羊を世話し始める。
⑴「恵み」:束ねる杖:散らばったものを一つにすることができる。
⑵「結び」:打ち砕く杖:罪を破壊することで結びつけることができる。
❷苦労して悪い羊飼いを排除するが、羊達はゼカリヤを嫌う。
❸ゼカリヤも羊たちに嫌気がさし、「もうしない」と言って「恵み」の杖を折る。
⑤ゼカリヤへの報酬(12−14)
❶ゼカリヤが羊たちに賃金を求めるが、奴隷の最低価格である銀貨30枚だけ。
❷神はお金を陶器師に投げるように言う。侮辱されたゼカリヤは「結び」の杖を折る。
❸陶器師=価値のないものを扱う場所、つまり民が神を侮辱したことを象徴している。
⑥「悪い羊飼い」の役割を与える(15−17)
❶神様「愚かな羊飼いの道具を取れ」。ゼカリヤは無能で破壊的な羊飼いを演じる。
❷助けず、探さず、癒さず、羊の肉を食べる。そして羊飼いは災いを受ける。
❸良い羊飼いを拒絶する羊には、必ず悪い羊飼いがつく事を教えている。
⑦平和の時代における警告の意味
❶誰が平和を正しく味わうことのできる?
❷戦争を知っている世代でも、戦争を知らない世代でもない。
❸神様を拒絶せず受け入れる人々である。
3。メシア預言としてのゼカリヤ11章
①「良い羊飼い」=イエスキリスト
❶神様がメシアを送るが、民に拒絶され、銀貨30枚で売られる。
⑴近い将来の話だけでなく、遠い未来に来るメシアをも人々が拒絶する予告。
⑵ローマの支配のせいで平和がないのではなく、キリストを拒絶したから。
※金額が少ないと言う問題ではない。態度の問題である。
⑶実際、キリストを拒絶し続けた人々が、AD60のエルサレム崩壊で滅びる。
❷拒絶のために平和を味わえない。
⑴戦争があるからではない。悪い羊飼いに苦しめられる原因がある。
⑵それは、神様を拒絶し、神との壊れた関係のせいである。
“キリストはわたしたちの平和であって、二つのものを一つにし、敵意という隔ての中垣を取り除き、ご自分の肉によって、 数々の規定から成っている戒めの律法を廃棄したのである。それは、彼にあって、二つのものをひとりの新しい人に造りかえて平和をきたらせ、 十字架によって、二つのものを一つのからだとして神と和解させ、敵意を十字架にかけて滅ぼしてしまったのである。”
エペソ人への手紙 2:14-16 口語訳
⑶ゼカリヤ11章はキリストを拒絶してはいけないと言う強いメッセージ。
❸銀貨30枚=私達の拒絶の象徴
⑴自分は正しく生きているのに、平和を味わえない、ではない。
⑵私たちがキリストに「銀貨30枚」程度の価値しか置かないから。
⑶洗礼者ヨハネと救い主イエス「悔い改めよ、天国が近づいた」
→キリストに「銀貨30枚」の価値ではなく、「自分の王」としての価値を置くこと。
4。まとめ
①私たちの平和が崩れたのは、周りの環境のせいではなく、私達自身の拒絶にあります。
②キリストを「銀貨30枚」の価値にして、平和を当たり前だと感じていないでしょうか?
③真の平和を味わうため、キリストを「自分の王」として受け入れた人生を送りましょう。


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