20211217金曜祈祷会
聖書:サムエル上10:23-24
題目:人が見る王と神が見る王
説教:高曜翰 伝道師
場所:Jesus Love Church
0.導入:誰が一番かっこいい?かわいい?
「誰が一番かっこいい?」「誰が一番かわいい?」
私たちはつい、外側の見た目で判断します。
たとえば、チャングンソク、キムテヒョン、ハンジミン、ナムジヒョン……。
人は外見や雰囲気を見て、「理想的だ」「すてきだ」と感じます。
イスラエルの民も、他の国と同じように「自分たちのための王」を求めました。神様は、そんな民にサウルを与えられました。
1.人の目から見た“理想の王”サウル
サウルは、人間の目から見ればまさに「完璧な王」でした。
● 出自と外見
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ベニヤミン族の裕福な家庭の出身。
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「トーブ(美しい、ハンサム)」「バーフール(成人した、選ばれた)」とも評価される容姿。
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「民のだれよりも肩から上だけ背が高かった」──特別な存在。
彼が町に来たとき、9章では乙女たちが質問されてもいないことまで興奮して話しはじめるほどでした(9:12–13)。
サムエルの目にも、サウルは魅力的で立派に見えました。
● 性格的にも高評価
サウルは見た目だけでなく、性質もすぐれていました。
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父の言葉に従って雌ロバを捜しに行く従順さ
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召使の意見にも耳を傾ける柔軟さ
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非難されても怒らず、争わずに受け流す冷静さ
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自分を攻撃する者を敵とみなさない優しさ
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サムエルに対する謙虚さ
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父に問われても、王になることを伏せる判断力
すべての点で、世の人が求める理想像を兼ね備えていました。
● 神に選ばれた「特別さ」
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神によって選ばれ、油注がれた
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新しい心を受け、聖霊に満たされた
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サムエルという神の人のサポートがあった
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民からの支持も厚かった
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アモン人との戦いに勝利し、信頼を得た
しかしその内面には、2つの間で揺れ動く姿がありました。
● サウルの内面:劣等感と優越感
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劣等感:最小部族ベニヤミン、しかも士師記19–21章のように罪深さで悪名高いギブア出身
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優越感:神に選ばれた王であるというプライド
この二つの間で揺れ動く人物でした。
2.神の目から見た“理想の王”
しかし、神様の見る王像はまったく違います。
● 神の基準:外側ではなく、心
「顔かたちや身の丈を見てはならない…
人は外の顔かたちを見るが、主は心を見る。」(サムエル記第一16:7)
● イエスの教え:仕える者が一番偉い
「異邦人の国は、権威ある者が権威の低い者を支配する。
しかしあなたがたの間ではそうであってはならない。」(マルコ10:42–45)
神の国の王は、“支配する者”ではなく“仕える者”です。
● イザヤの預言:魅力ある外見ではないメシア
「彼には私たちの目を引く美しさも、望むべき姿もなかった。」(イザヤ53章)
サウルのように背が高く、ハンサムで、強そうな王ではありませんでした。
● なぜベニヤミン族から?
最小部族から選ばれたのは、彼を高めるためではなく、
仕える王になるためでした。
しかしサウルは王という立場を利用して、人々を支配しようとしました。
これは「人の理想の王」が向かう末路でした。
のちのダビデ王とは対照的です。
3.結論:外側ではなく、神の目に良い者となる
人は外側を見ます。
私たちも、外見、肩書き、能力、雰囲気、人気……。
でも神様は心の奥底を見られます。
だからこそ、
神の目に良い者
心の深さ・誠実さを重んじる者
になりましょう。


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