20211110水曜聖書勉強会
聖書:士師記11:1-12:15
題目:神の望みと私の欲望
説教:高曜翰 伝道師
場所:Jesus Love Church
※牧師先生による説教内容を含む
1.偶像崇拝と神様の礼拝
士師記10章6-7節、15-16節および11章から学べることは、偶像崇拝をする人は自分を変えようとせず、神様を礼拝する人は自分を神様が望む姿に変えようとするということです。
エフタの誓いは、その人間的欲望が表れた結果であったと解釈されます。彼は人々に捨てられた劣等感があり、将軍としての地位だけでなく、かつて自分を見捨てた人々が自分をイスラエルのリーダーとして認めることを望みました。ここには神の望みではなく、自分の欲望が含まれています。私たちも自分の願望を述べるだけでなく、神様の望み通りになることを願うべきです。
2.エフタの紹介(11章1-3節)
エフタはギルアデ人で、ヨルダン川の東にあるガド族の相続地に属する強い勇士でした。彼には神様から与えられた能力があり、自分でも努力していたと考えられます。
しかし、エフタは家から追い出された遊女の子であり、父の過ちのため家を追われ、やくざと共に略奪をして暮らしていました。トブの地はイスラエルの支配が弱く、異邦人が多く住む地域でしたが、彼は仲間の土地ではなく敵の土地で略奪をしていたと考えられます。
3.イスラエルとアンモンの戦い
イスラエルがアンモン人と戦うことになったとき、長老たちはエフタに助けを求めました。これは、単に彼の強さを利用するためではなく、困難を通して主に立ち、「主が私たちの間の証人となられます。言う通りにします」と誓うためでした。エフタは「主が彼らを私に渡されるならば、あなたたちの頭になります」と答え、主を恐れる者として、自分の実力ではなく、主によって勝てるなら従う姿勢を示しました。
戦いに先立ち、エフタはミツパで戦うことを宣言し、アンモンの王に使者を送って「なぜ攻めてくるのか?」と尋ねました。アンモンの王は「昔、イスラエルが奪い取った土地を返せ」と要求しました。しかしエフタは歴史を知り、イスラエルが奪った土地はアモリ人のもので、300年間イスラエルが住んでいたことを説明しました。彼はこの戦いをイスラエルとアンモンの争いではなく、神の正義の戦いと捉えていました。私たちも問題が起こったとき、聖書や神の正義から判断し、最終的な判断は神様に委ねるべきです。
4.エフタの誓願とその結果
戦いの前、エフタは誓願を立てました。「家に帰った時、家から出てきて私を迎える者を主に捧げます」と。
当時、人間をいけにえとして捧げることは一般的でしたが、神はモレクのような生贄を好まれませんでした。本来であれば、金銭で幕屋に捧げることが可能でしたが、エフタはそれをせず、半分しか聖書を理解していないまま異教の習慣に従って行動してしまいました。
勝利した後、家に帰ると一人娘が出迎えました。エフタは誓願通り、娘を生涯独身で過ごさせるか、いけにえとして捧げることになりました。これは、知識不足と人間的欲望の結果でもあります。
5.エフライム人との争い(12章1-6節)
アンモン人との戦いでエフタを呼ばなかったエフライム人は、家を焼き払うと脅しました。ギデオンの時はなだめましたが、エフタは過激になった彼らに間違いを指摘しました。
戦いの最中、エフライム人が逃げるときに「シボレテ」と正しく発音できなかった者をその場で処刑し、42,000人を殺しました。「シボレテ」と「セボレテ」の発音の違いにより、彼らは見分けられました。
6.その他の士師たちの紹介
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イブザン(ベツレヘム):30人の息子と30人の娘がいたが、他氏族と政略結婚させた。士師でありながら王のように振る舞った。
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アブドン:40人の息子と30人の孫がいた。異邦人の王のように生活していた。
7.質疑まとめ
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エフタの紹介(11章1-3節)
ギルアデ人で強い勇士、家から追い出された遊女の子で、やくざと一緒に略奪をしていた。 -
アンモン人が攻めてくるとき、長老たちは誰に助けを求めたか(4-11節)
エフタに助けを求めた。エフタは「主が彼らを私に渡されるなら、あなたたちの頭になります」と答えた。 -
エフタの戦争前の誓い(11章29-33節)
戦いに勝ったら、自分を最初に迎える者を主に捧げることを誓った。 -
誓いの果たし方(11章34-40節)
一人娘を捧げることになった。 -
エフライム人が家を焼くと言った理由(12章1-4節)
戦いに呼ばれなかったことへの抗議。エフタは間違いを指摘して戦争で勝った。 -
「シボレテ」と「セボレテ」の違い(12章5-6節)
エフライム人は正しく発音できなかった。 -
その他の士師の紹介
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イブザン:30人の息子と30人の娘がいた。
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アブドン:40人の息子と30人の孫がいた。
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