20220312土曜祈祷会
聖書:創世記 6:9–22
題目:ノアの信仰
賛美:260番
説教:高曜翰 伝道師
場所:大阪中央教会
1.堕落した世界
カインの子孫により、技術の発展が見られた。
竪琴や笛などの音楽、青銅や鉄による道具の進歩など、人類文化は大きく発達していた。
しかし同時に、地上は堕落に満ちていた。
一夫多妻、殺人、ネフィリムの誕生、さらにはセツの子孫の堕落などが広がり、世界全体が悪に満ちた状態となった。
そのため神は地を滅ぼすことを決心された。ただし、神と共に歩んでいたノアの家族は例外であった。
2.ノアの箱舟
神はノアとその家族を救うために、箱舟を作るよう命じられた。
箱舟に乗ったのは、ノア、セム、ハム、ヤペテと、その妻たちの合計8名である。
なお、ノアの祖父メトシェラは洪水が始まる年に亡くなったと考えられている。
世界的な洪水が発生し、ノアの家族以外はすべて滅びた。
3.破壊なのか、回復なのか
洪水の出来事に対して、「神はひどい」と言う人もいる。しかし、神は世界を終わらせるために洪水を起こしたのではなく、むしろ永遠の計画を成就するために洪水を用いられた。
洪水は破壊ではなく、深い恵みの回復である。
その理由は、創世記9章に表れている。
神はノアを祝福し、アダムに語られたのと同じ言葉をもう一度語られた。
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「産めよ。増えよ。地に満ちよ」(9:1)
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「生きて動いているものはみな、あなたがたの食物である。緑の草と同じように、すべてのものをあなたがたに与えた」(9:3)
→洪水後、動物を食べることが許可された。
ただし、血のあるままの肉を食べることは禁止された。
さらに神は契約を結び、「二度と水で世界を滅ぼすことはしない」と約束された。
つまり、洪水はアダムへの約束を実現するための神の救いの計画の一部である。
創世記には、
罪 → 裁き → 恵み
というサイクルが繰り返し現れる。
カイン、エノク、ノアの物語にも同じ流れを見ることができる。
4.まとめ
ノアが救われたのは、彼が特別に聖人だったからではなく、「神と共に歩んだから」である。
神は私たちの罪を裁いて終わるお方ではなく、その後に必ず恵みを施されるお方である。
これから聖書を読む中で、理解が難しい部分に出会うことがある。しかし、神は約束を守るお方であり、恵みの神であることを決して忘れてはならない。


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